技能実習の職種別の書類、介護・建設・林業・漁業は様式が増える
技能実習のうち、介護・建設関係・林業(育林・素材生産作業)・漁船漁業・養殖業は、職種ごとの告示で上乗せの基準が決まっています。その基準を満たすことを示すため、職種別の参考様式が加わります。
様式は、入管庁「技能実習制度運用要領・各種様式等」のページに、職種ごとの全体版PDFがあります。この記事は、これらの職種で技能実習生を受け入れる会社の担当者に向けたものです。技能実習の書類の書き方シリーズの26回目です。

介護(介護参考様式 第1〜15号)
介護は様式の数がいちばん多い職種です。主なものは次のとおりです。
- 入国後講習実施予定表(第2号)・入国前講習実施(予定)表(第3号)
- 日本語科目の講師の誓約書(第4-1号・第4-2号)と履歴書(第5号)
- 技能等の修得等に資する知識の科目の講師の誓約書(第6号)と履歴書(第7号)
- 技能実習を行わせる事業所の概要書(第8号):施設種別コード表から施設・事業の類型を選び、常勤の介護職員の数、技能実習指導員の数を書く
- 申請者の誓約書(第9号)、優良要件適合申告書(第11号・第12号)
- 日本語要件申告書(第14号):第2号の技能実習生が日本語の要件を満たしたことを、日本語能力試験 N3以上などの成績証明を付けて申告する
建設関係(建設参考様式 第1〜3号)
- 建設キャリアアップシステム技能者登録誓約書(第1号):第1号技能実習生について、第2号への移行までに技能者登録を終えることを誓約する
- 報酬に関する誓約書(第2号):報酬を月給制(基本給、毎月固定の手当、残業代の合計)で払うこと、会社都合や天候による現場の中止は欠勤扱いにせず、使用者の責めによる休業なら平均賃金の60%以上を払うこと、本人の意思を確かめずに年次有給休暇の扱いにしないことを誓約する
- 人数に関する申請者の概要書(第3号):受け入れている技能実習生の数、認定申請中の数、常勤の職員の数
林業(林業参考様式 第1〜3号)
- 育林・素材生産作業に係る習熟度を確認した結果を書いた書類(第1号)
- 受入れに関する誓約書(第2号):作業現場ごとの緊急連絡体制の整備と、伐木の現場に技能実習指導員を配置すること
- 人数に関する申請者の概要書(第3号)
漁船漁業・養殖業
申請者の誓約書、証明書(企業単独型と団体監理型で別)、技能実習生の乗下船記録簿、漁船漁業での技能実習の実施状況報告記録書、技能実習生からの監理団体への報告書などがあります。
様式の図解:どこに何を書くか

- 建設関係職種の職種別の参考様式(告示第2条関係)
- 報酬は月給制(基本給・毎月固定の手当・残業代の合計を1か月単位で)
- 会社都合や天候による現場の中止は欠勤扱いにせず、使用者の責めによる休業は平均賃金の60%以上
- 本人の意思を確かめずに年次有給休暇の扱いにしない
- 作成年月日、申請者の名称、作成責任者の役職・氏名
出典:出入国在留管理庁「建設参考様式第2号 報酬に関する誓約書」様式📄 出入国在留管理庁の資料(PDF)を加工して作成
記入例:建設の人数に関する概要書(架空)
| 欄 | 書く内容の例(架空) | 確かめること |
|---|---|---|
| ① 名称 | 株式会社 入管 | 登記と同じ名称 |
| ② 受け入れている技能実習生 | 第1号 2人・第2号 1人・第3号 0人 | 名簿と合うか |
| ③ 認定申請中 | 第1号 0人 | 今回の申請分は含めない |
| ④ 常勤の職員 | 15人 | 技能実習生・特定技能1号などを含めない |
数字は架空の例です。
受け入れ企業がすること
自社の職種に職種別の様式があるかを、技能実習計画の申請の前に確かめます。建設のキャリアアップシステムの登録や月給制は、受け入れたあとも続く約束です。会社の義務の全体は、技能実習で実習実施者がすることにまとめています。当組合(MOOZ)は監理団体として、職種別の書類のご案内をお手伝いします。
よくある間違い
- 職種別の様式があるのに、共通の様式だけで申請している
- 建設で、日給制・時給制のまま報酬の誓約をしている
- 人数の概要書の常勤職員に、技能実習生を含めている
- 介護の事業所の概要書で、施設種別コードを選び違えている
出す前のチェックリスト
- □ 自社の職種に職種別の様式があるか確かめたか
- □ 最新の全体版PDFの様式を使ったか
- □ 人数の欄は、申請時点の名簿と合っているか
- □ 誓約した内容(月給制・指導員の配置など)を守れる体制か
技能実習責任者などの養成講習の書類は、次の回にまとめています。
介護・建設・林業・漁業で技能実習生を受け入れたい会社は、当組合にご相談ください。職種・作業、受け入れたい人数と時期が分かれば、必要書類のご案内から始められます。