育成就労の報酬・宿泊施設・徴収費用の説明書(1-15)の書き方
育成就労の「育成就労外国人の報酬・宿泊施設・徴収費用についての説明書」(外国人技能実習機構の参考様式第1-15号)は、本人の報酬が日本人が従事する場合と同等以上であることと、宿泊施設が基準に合っていることを示す書類です。
計画の認定申請で必ず出す書類(提出書類一覧・確認表の29番)です。労働者派遣等監理型育成就労なら、第1-39号を使います。この記事は、2027年4月以降に育成就労で受け入れる会社の担当者に向けたものです。育成就労は施行前の制度で、現時点の情報で書いています。育成就労の書類の書き方シリーズの4回目です。

1(1)報酬:本人と日本人を並べる
アでは本人について、氏名(旅券と同じローマ字、漢字があれば併記)、年齢と経験年数、職務内容や責任の程度、基本賃金(月給か時間給)、賞与、手当を書きます。月給・時間給以外の給与形態なら、月給か時間給に換算します。
イでは、同程度の技能等を持つ日本人の有無を選び、その日本人の職務内容・年齢・経験年数・基本賃金・賞与・手当を書いて、⑦で「同等以上と考える理由」を説明します。
比べる日本人がいない場合は、最も近い職務を担う日本人について、本人の職務内容や責任の程度と具体的にどんな差があるかを詳しく書きます。賃金規程を作っている場合は、必ず「有」にチェックし、規程に基づく賃金を書いて、規程を参考資料として付けます(様式の注意書き)。
1(2)入国後講習中の手当等
講習手当、食費、居住費のそれぞれについて、支給の有無と本人の負担の有無を書きます。居住費の欄では、宿泊施設の形態(寮・賃貸住宅など)、名称、所在地、面積・収容人員・1人当たりの居室の広さも書きます。
2 宿泊施設:措置の有無を1つずつ
入国後講習中の宿泊施設も含めて、確認事項ごとに「有・無」と特記事項を書きます。たとえば次のような項目です。
- 火災の危険の大きい場所、有害な作業場、騒音・振動の著しい場所などを避けている
- 2階以上に寝室があれば、屋外へ通じる階段を2か所以上(収容15人未満は1か所)
- 消火設備を置き、維持管理している
- 寝室は1人4.5m2以上、施錠できる私有物の収納、室面積の7分の1以上の採光、採暖の設備
- 就眠時間が違う組があれば、寝室を分ける
- 共用部分の衛生管理と、感染症の予防
見取り図(様式自由)には、本人が使う所を太枠か斜線で示し、居室の各辺の長さか計算式で面積の根拠を書きます(確認表の30番)。
様式の図解:どこに何を書くか

- ①育成就労外国人の氏名(旅券と同じローマ字と漢字)・年齢・経験年数
- ②職務内容や責任の程度
- ③基本賃金(月給か時間給)
- ④賞与の有無と額
- ⑤出勤状況や職務内容に応じた手当
- イ①同程度の技能等を有する日本人労働者の有無
- ②〜④比べる日本人の職務内容・年齢・経験年数・基本賃金
出典:外国人技能実習機構「参考様式第1-15号 育成就労外国人の報酬・宿泊施設・徴収費用についての説明書」様式🔗 外国人技能実習機構のページをPDFにして加工して作成
記入例:報酬の比べ方(架空)
| 欄 | 書く内容の例(架空) | 確かめること |
|---|---|---|
| ア ③ 本人の基本賃金 | 時間給 ○,○○○円 | 雇用条件書と同じ額か |
| イ ① 同程度の日本人 | 有 | 職務・責任の程度が同じか |
| イ ③ 日本人の年齢・経験 | 23歳・経験1年 | 本人と比べられるか |
| イ ④ 日本人の基本賃金 | 時間給 ○,○○○円 | 本人と同じ単位でそろえたか |
| ⑦ 理由 | 同じ作業を担う入社1年目の日本人と同額で、賃金規程の1等級にあたる | 規程を付けたか |
金額と人物は架空の例です。
受け入れ企業がすること
報酬の比べ方と宿泊施設の基準は、会社が自分の賃金規程と寮で確かめるものです。会社の義務の全体は、育成就労で受け入れ企業がすることにまとめています。当組合(MOOZ)は、公表資料に沿った必要書類のご案内をお手伝いします。
よくある間違い
- 本人と日本人で、月給と時間給を混ぜて比べている
- 賃金規程があるのに「無」にしている
- 比べる日本人がいないのに、差の説明が一言だけ
- 見取り図に面積の根拠がない
出す前のチェックリスト
- □ 雇用条件書と同じ金額を書いたか
- □ 比べる日本人の職務・責任の程度を具体的に書いたか
- □ 宿泊施設の確認事項をすべてチェックしたか
- □ 見取り図に本人の使う所と面積の根拠を書いたか
技能実習の同じ書類(第1-16号)と比べたいときは、こちらです。
育成就労での受け入れを考えている会社は、当組合にご相談ください。業種、任せたい作業、受け入れたい人数と時期が分かれば、必要書類のご案内から始められます。