重要事項説明書・申告書・費用の明細書、本人が署名する3つの書類
技能実習の申請には、技能実習生本人が内容を理解して署名する書類が3つあります。待遇に関する重要事項説明書(参考様式第1-19号)、技能実習生の申告書(第1-20号)、本国で支払った費用の明細書(第1-21号)です。
この記事は、技能実習生への説明と書類の準備を担当する人に向けたものです。技能実習の書類の書き方シリーズの10回目です。

重要事項説明書(1-19)
技能実習の期間中の待遇を、技能実習生に説明するための書類です。第1号用(A・D)と、第2号・第3号用(B・C・E・F)の2種類があります。
1の実習中の待遇は、雇用契約期間・場所・業務・時間・休日・休暇・賃金・退職・宿泊施設などを「別紙の雇用契約書及び雇用条件書のとおり」として示し、宿泊施設の見取り図を付けます。第1号用には、2として入国後講習中の講習手当・食費・居住費の欄があります。
次の欄は、団体監理型の実習先変更のルールです。やむを得ない事情がある場合を除き、第2号の目標(技能検定等3級の実技試験の合格)を達成して第3号を行うことを希望し、優良な実習実施者と監理団体が受け入れを希望する場合に変更できる、と書かれています。
最後に、説明者が氏名と会社との関係を書いて署名し、技能実習生が「説明を受け、内容を十分に理解しました」として署名します。
技能実習生の申告書(1-20)
技能実習生本人が申告する書類です。技能実習制度の趣旨が技能の移転による国際協力であることを承知していること、本国では修得が難しい技能を修得し、帰国後に技能の移転に努めたいことを書きます。
あわせて、本人や関係のある人が、保証金を預ける契約、財産を管理される約束、違約金を払う契約を結んでいないこと、今後も結ぶ予定がないことを申告し、署名します。
本国で支払った費用の明細書(1-21)
団体監理型(D・E・F)で、技能実習の準備のために本国で払った費用を明らかにする書類です。
2欄は、取次送出機関が取った費用です。選考関連費用、各種申請手続費用、送出機関手数料、健康診断料、講習費用(入国前講習以外)、その他を、名目・徴収年月日・額で書きます。3欄は、外国の準備機関(本国の勤務先、入国前講習の実施機関など、準備に関与したすべての機関)が取った費用です。
額は現地通貨か米ドルで書き、括弧で日本円に換算した額を書きます。最後に、取次送出機関が費用の内訳を本人に理解させたことを記して署名し、本人もそれ以外の費用を取られていないことを確かめて署名します。
様式の図解:どこに何を書くか

- 実習中の待遇:別紙の雇用契約書及び雇用条件書のとおり。宿泊施設の見取り図を付ける
- 入国後講習中の講習手当(1か月当たり)
- 食費:支給の有無と本人の負担の有無
- 居住費:支給・負担の有無、宿泊施設の形態・所在地・規模
- その他:特記事項
出典:外国人技能実習機構「参考様式第1-19号 技能実習の期間中の待遇に関する重要事項説明書」記載例📄 外国人技能実習機構の資料(PDF)を加工して作成
記入例:費用の明細書(1-21)の2欄(架空)
| 名目 | 徴収年月日(架空) | 額(架空) |
|---|---|---|
| 選考関連費用 | 2026年8月1日 | ○○,○○○チャット(約○,○○○円) |
| 各種申請手続費用 | 2026年9月1日 | ○○,○○○チャット(約○,○○○円) |
| 送出機関手数料 | 2026年9月1日 | ○○○,○○○チャット(約○○,○○○円) |
| 健康診断料 | 2026年8月10日 | ○○,○○○チャット(約○,○○○円) |
| 計 | ― | ○○○,○○○チャット(約○○,○○○円) |
金額は伏せています。通貨は一例です。
受け入れ企業がすること
重要事項説明書は、会社(実習実施者)が技能実習生に待遇を説明する書類です。本人が理解できる言語で説明し、署名をもらって保管します。運用要領(令和8年4月)は、待遇を変更する場合も、技能実習生に丁寧に説明し、母国語を併記した重要事項説明書を作り直して保管するよう求めています。会社の義務の全体は、技能実習で実習実施者がすることにまとめています。当組合(MOOZ)は監理団体として、送出し機関と連携して申告書と費用の明細書をそろえ、内容を確認します。
よくある間違い
- 重要事項説明書の待遇が、雇用条件書(1-14)と違う
- 説明者や技能実習生の署名がない、または日付が説明より前になっている
- 費用の明細書で、円換算の額を書いていない
- 本国の勤務先や入国前講習の機関が取った費用を、3欄に書いていない
- 本人が理解できない言語のまま署名をもらっている
出す前のチェックリスト
- □ 第1号用か、第2号・第3号用か、正しい重要事項説明書を使ったか
- □ 雇用条件書(1-14)と待遇が合っているか
- □ 費用は現地通貨(または米ドル)と円換算の両方を書いたか
- □ 説明者・技能実習生・送出機関の署名がそろっているか
技能実習の書類の全体像は、シリーズ1回目にまとめています。
技能実習生への説明の進め方で迷ったら、当組合にご相談ください。受け入れたい人数、国籍、受け入れの時期が分かれば、必要書類のご案内から始められます。