支援を全部委託するときの説明書(1-25)と契約書(5-10)
特定技能の支援を登録支援機関に全部委託するときは、2つの書類が関係します。申請に出す「登録支援機関との支援委託契約に関する説明書」(参考様式第1-25号)と、申請には出さずに支援を行う事務所に備えて置く「支援委託契約書」(参考様式第5-10号)です。
この記事は、支援を委託する会社の担当者に向けたものです。書類の書き方シリーズの11回目です。
契約書を結び、その要点を説明書に書く
順番は、まず登録支援機関と契約書を結び、その要点を説明書に写す、です。

説明書(1-25)は、提出書類一覧表の第1表で「支援計画の実施の全部を登録支援機関に委託する場合は必要」とされている書類です。一部だけを委託する場合や、自社で支援する場合は出しません。
説明書(1-25)は6つの項目
説明書に書くのは、支援対象者、契約の相手方(登録支援機関)、契約年月日、委託する支援業務が支援計画の全部であること、委託料(1名当たりの月額)、契約期間の6つです。
登録支援機関の名称は、登録支援機関登録簿に登録された名称で書きます。登録番号は、登録支援機関通知書に書かれている番号です(記載例の注記)。
同時に申請する複数の人について、すべての項目が同じなら、支援対象者を「別紙のとおり」として別紙を付けられます。複数人用の記載例もあります📄 出入国在留管理庁の資料(PDF)。
契約書(5-10)は、申請には出さない
契約書の記載例には、在留諸申請の際に出す必要はなく、支援を行う事務所に備えて置くよう注記されています。
契約書の第1条は、委託する支援業務の一覧です。事前ガイダンス、送迎、住居と生活の契約、生活オリエンテーション、行政手続の同行、日本語学習、相談・苦情、日本人との交流、転職支援、定期的な面談と通報が並んでいます。支援計画書(1-17)の中身と同じです。
ほかに、委託料と支払時期、費用の負担、守秘義務、実施状況の報告、契約期間と更新、解除などの条項があります。実施状況の報告の条項には、本人からの相談・苦情は、本人の同意なく会社に報告しない、と書かれています。
契約書の別紙には、委託料の内訳を、事前ガイダンスから定期的な面談まで10の項目で書きます。記載例の注記には、登録支援機関は会社に対して、支援業務に要する費用の額と内訳を示す必要がある、とあります。
様式の図解:どこに何を書くか

- 申請人(支援対象者)の氏名。複数人で全項目が同じなら「別紙のとおり」
- 契約の相手方:登録支援機関登録簿に載った名称と登録番号
- 契約年月日
- 委託する支援業務:1号特定技能外国人支援計画の全部であること
- 委託料(1名当たりの月額)
- 契約期間:始まりと終わりの年月日
出典:出入国在留管理庁「参考様式第1-25号 登録支援機関との支援委託契約に関する説明書」記載例📄 出入国在留管理庁の資料(PDF)を加工して作成
記入例:説明書(1-25)
会社名・本人名は入管庁の記載例と同じ架空の名前です。委託料の額は書いていません。
| 項目 | 書く内容の例(架空) | 確かめること |
|---|---|---|
| 1 申請人 | KOU OTUHEI | 在留カード・旅券と同じつづり |
| 2 登録支援機関 | ○○株式会社(○○登-○○○○○○) | 登録簿の名称と登録番号 |
| 3 契約年月日 | 2026年11月1日 | 契約書の締結日と同じ |
| 4 全部の委託か | 該当 | 一部委託なら1-25は出さない |
| 5 委託料 | ○○,○○○円(1名当たりの月額) | 契約書と別紙の合計と同じ |
| 6 契約期間 | 2026年11月1日から2027年10月31日まで | 契約書の期間と同じ |
| 作成者 | 2026年11月10日/株式会社 入管/代表取締役 入管 太郎 | ― |
受け入れ企業がすること
委託料の内訳を確かめて契約し、説明書を作り、委託の費用を本人に負担させないのは会社です。契約の変更・終了は14日以内に届け出ます。当組合(MOOZ)とグループの登録支援機関 株式会社NADyは、必要書類のご案内と記入内容の確認をお手伝いします。
受け入れ前から終わるときまでの会社の義務は、特定技能で受け入れ企業がすることにまとめています。
よくある間違い
- 一部だけの委託なのに、説明書(1-25)を出している
- 登録支援機関の名称が、登録簿の名称と違う(略称や屋号で書いている)
- 委託料を、全員分の合計や年額で書いている
- 説明書と契約書で、契約年月日や期間が違う
- 契約書を申請に付け、事務所に控えを残していない
出す前のチェックリスト
- □ 支援計画の全部を委託しているか
- □ 登録支援機関の名称と登録番号を、登録簿で確かめたか
- □ 委託料は1名当たりの月額か
- □ 契約年月日・期間が契約書と同じか
- □ 契約書を事務所に備えて置いたか
支援計画書の書き方は、シリーズ9回目・10回目にまとめています。
支援を委託するか、自社で行うかで迷ったら、当組合にご相談ください。受け入れたい人数、社内で支援を担当できる人がいるか、事業所の場所が分かれば、必要書類のご案内から始められます。