技能実習計画(様式第1号)中編、業務の割合と講習の時間
技能実習計画認定申請書(省令様式第1号)の中編は、実習の中身を書く欄です。第2面の5〜8欄(内容・目標・期間)と、第3面の入国後講習実施予定表、第4面の実習実施予定表を取り上げます。
移行対象職種・作業では、業務の時間の割合に決まりがあります。この記事は、前編に続けて計画を書く担当者に向けたものです。技能実習の書類の書き方シリーズの4回目です。

5欄:職種・作業はコード表どおりに
移行対象職種・作業(第2号へ移れる職種・作業)の場合は、主務大臣が定めるコード表を見て、コード番号・職種名・作業名をそのとおりに書きます。移行対象職種・作業でない第1号の計画は、内容が分かるように具体的に書きます。
複数の職種・作業を行う場合は、試験の目標を定めた職種・作業を上の欄に、それ以外を「複数実施の場合」の欄にコード番号で書き、理由を11欄に書きます。
業務の割合:必須・関連・周辺
運用要領(令和8年4月)は、移行対象職種・作業について、業務に従事させる時間全体に対して次の割合を求めています。
- 必須業務:2分の1以上
- 関連業務:2分の1以下
- 周辺業務:3分の1以下
- 必須・関連・周辺のそれぞれで、従事させる時間の10分の1以上は安全衛生に係る業務
事業所でふだん行っていない業務を、技能実習生のためだけに行わせることは認められません。
第3面:入国後講習(団体監理型はD)
団体監理型の第1号では、監理団体が入国後講習を行います。科目は、日本語、日本での生活一般、出入国や労働の法令違反を知ったときの対応など法的保護に必要な情報、技能の修得に役立つ知識の4つです。法的保護の科目は、申請者や監理団体に所属しない専門的な知識を持つ人が講義します。
講習の総時間数は、第1号の予定時間全体の6分の1以上です。過去6か月以内に外国で1か月以上・160時間以上の入国前講習を受けていれば、12分の1以上でよくなります。団体監理型では、すべての科目を会社での実習の前に行います。
第4面:実習実施予定表
第4面には、技能実習を行わせる事業所、実習期間、業務の内容ごとの必須・関連・周辺の別と指導員、月ごとの時間数を書きます。下の欄には、使う素材・材料、機械・器具、製品の例、指導体制を書きます。第2号・第3号は第5面(1年目)と第6面(2年目)を使います。
この予定表は、実習中につける技能実習日誌(参考様式第4-2号)の記録のもとになります。
6〜8欄:目標・前段階の達成・期間
6欄は目標で、技能検定か技能実習評価試験の試験名と級を書きます。7欄は、第2号・第3号の申請で、前の段階の計画で定めた目標の達成状況を書きます。8欄は延べ期間と、合計時間(入国後講習と実習の内訳)です。
様式の図解:どこに何を書くか

- 3 技能実習生:氏名・国籍・生年月日など。旅券と同じつづり
- 4 技能実習の区分:第1号〜第3号、企業単独型か団体監理型か
- 5 技能実習の内容:職種・作業(移行対象職種なら正式名)
- 6 技能実習の目標:試験名と級(例:惣菜製造業技能評価試験 専門級)
- 7 前段階の目標の達成状況:第2号・第3号のとき、前の段階の試験の結果
- 8 技能実習の期間及び時間数
出典:外国人技能実習機構「別記様式第1号 技能実習計画認定申請書」記載例📄 外国人技能実習機構の資料(PDF)を加工して作成
記入例:第4面の業務の割り振り
架空の例です(第1号・合計1,600時間の実習を想定)。
| 業務の区分 | 内容の例(架空) | 時間(割合) |
|---|---|---|
| 必須業務 | 職種・作業の審査基準にある主な作業 | 1,040時間(65%) |
| 関連業務 | 必須業務に関連する作業 | 320時間(20%) |
| 周辺業務 | 運搬・清掃など | 240時間(15%) |
| 安全衛生 | 各業務の中で、それぞれ10分の1以上 | 必須104時間以上など |
実際の業務名は、職種・作業ごとの審査基準で確かめます。
受け入れ企業がすること
実習実施予定表の業務と時間は、現場の工程を知っている会社にしか決められません。技能実習指導員と一緒に、実際に行う作業と使う設備に合わせて作ります。当組合(MOOZ)は監理団体として、審査基準との照らし合わせと計画の作成を指導します。会社の義務の全体は、技能実習で実習実施者がすることにまとめています。
よくある間違い
- 職種名・作業名がコード表の名前と違う
- 周辺業務の割合が3分の1を超えている
- 安全衛生の業務の時間が、各区分の10分の1に足りない
- 入国後講習の時間が、第1号の総時間の6分の1に足りない
- 予定表の時間の合計と、8欄の合計時間が合わない
出す前のチェックリスト
- □ コード番号・職種名・作業名をコード表で確かめたか
- □ 必須・関連・周辺の割合と、安全衛生の時間を計算したか
- □ 入国後講習の時間と科目を確かめたか
- □ 予定表の合計時間と8欄が合っているか
第2面の後半(監理団体・待遇)と第7面は、次の回です。
任せたい作業が技能実習の対象になるか迷ったら、当組合にご相談ください。業種と、工程ごとの作業の内容が分かれば、職種・作業の当てはめからご案内できます。