報酬・宿泊施設・徴収費用の説明書(1-16)、寝室は1人4.5㎡以上
「技能実習生の報酬・宿泊施設・徴収費用についての説明書」(参考様式第1-16号)は、報酬・宿泊施設・徴収費用の3つが適正であることを説明する書類です。
宿泊施設には9つの確認事項があり、寝室は1人当たり4.5㎡以上です。この記事は、技能実習生の待遇を書類にする担当者に向けたものです。技能実習の書類の書き方シリーズの9回目です。

1 報酬:日本人と同等以上
技能実習生の報酬について、「日本人が従事する場合の報酬の額と同等以上であること」を説明します。技能実習生の職務内容・責任の程度・報酬を書き、第2号・第3号では前の段階の報酬も書きます。
比べる相手は、同程度の技能の日本人労働者です。いなければ、最も近い職務を担う日本人と比べ、職務や責任の違いを詳しく書きます。賃金規程があれば必ず「有」にし、規程に基づく額を書いて写しを付けます。特定技能の報酬に関する説明書(1-4)と同じ考え方です。
入国後講習の期間中の講習手当、食費、居住費(支給と本人の負担の有無、宿泊施設の形態・規模)もここに書きます。
2 宿泊施設:9つの確認事項
宿泊施設(入国後講習中のものも含む)について、次の措置をとっているかを「有・無」で答えます。
- 火災の危険の大きい場所、有害な作業場、騒音・振動の著しい場所、浸水のおそれのある場所などを避ける
- 2階以上の寝室に住む人数に応じた避難階段(または避難器具)
- 適当で十分な消火設備
- 寝室は床の間・押入などを除き1人当たり4.5㎡以上、施錠できる私物の収納、室面積の7分の1以上の採光、冷暖房など
- 就眠時間が違う組は寝室を分ける
- 食堂・炊事場の照明・換気・衛生
- トイレ・洗面所・洗濯場・浴場の設置と清潔
- 事業の附属寄宿舎に当たる場合は、寄宿舎規則の届出など
- 共用部分の衛生管理と、感染症の予防
団体監理型では、監理団体が確認者として記名します。宿泊施設の見取り図(寝室の面積と住む人数が分かるもの)を付けます。
3 徴収費用:実費相当の説明
技能実習生が定期に負担する食費・居住費・水道光熱費・その他の費用について、額と、実費相当その他の適正な額である説明を書きます。
- 食費:現物支給なら購入に要した額、社員食堂なら他の職員から取る額、調理して出すなら費用の総額を提供を受ける人数で割った額
- 居住費:借上げなら賃料(管理費・共益費を含み、敷金・礼金・仲介手数料は含まない)を入居人数で割った額。自己所有なら建設費・耐用年数・人数などから合理的な額
- 水道光熱費:会社が払った額を、使う人数で割った額以内。本人が直接契約するなら「無」
第2号・第3号の申請で、過去3年以内に出した宿泊施設の内容が変わっていなければ、「2.宿泊施設」の記載は不要です(実習先を変えて受け入れる場合を除く。提出書類一覧・確認表 別紙②-2)。
様式の図解:どこに何を書くか

- 技能実習生の氏名・年齢・経験年数
- 技能実習生の職務内容や責任の程度
- 技能実習生の報酬(月給か時間給)。第2号・第3号なら前の段階の報酬も
- 同程度の技能等を有する日本人労働者の有無
- 比べる日本人の職務内容・年齢・経験年数・報酬
- 同等以上と考える理由
出典:外国人技能実習機構「参考様式第1-16号 技能実習生の報酬・宿泊施設・徴収費用についての説明書」記載例📄 外国人技能実習機構の資料(PDF)を加工して作成
記入例:徴収費用(架空)
| 項目 | 書く内容の例(架空) | 説明の例 |
|---|---|---|
| 食費 | 提供なし(0円) | ― |
| 居住費 | 約 18,000円/月 | 借上げ賃料 54,000円 ÷ 入居3人 |
| 水道光熱費 | 約 5,000円/月 | 前年の実績額 ÷ 使用する3人 |
| その他 | なし | ― |
| 宿泊施設 | 寝室 6.5㎡/人、施錠できるロッカー、窓 | 見取り図のとおり |
受け入れ企業がすること
宿泊施設を用意し、基準どおりに整えるのは会社です。費用の決め方を本人に説明して合意を得て、実費を超えて取らないようにします。報酬は日本人と同等以上にします。会社の義務の全体は、技能実習で実習実施者がすることにまとめています。当組合(MOOZ)は監理団体として、宿泊施設を確認して記名し、費用の説明の書き方をお手伝いします。
よくある間違い
- 寝室の面積に、押入や床の間を含めている
- 見取り図に、寝室の面積と住む人数が書いていない
- 居住費に、敷金・礼金や仲介手数料を含めている
- 比べる日本人がいないのに、職務の違いを書いていない
- 雇用条件書(1-14)の控除の額と、説明書の額が違う
出す前のチェックリスト
- □ 報酬が日本人と同等以上である理由を書いたか
- □ 宿泊施設の9つの確認事項を確かめたか
- □ 見取り図に寝室の面積と人数を書いたか
- □ 食費・居住費・水道光熱費の説明を書いたか
- □ 雇用条件書(1-14)の額と合っているか
本人の言語で説明して署名をもらう3つの書類(1-19・1-20・1-21)は、次の回です。
技能実習生の寮をどう用意するか迷ったら、当組合にご相談ください。受け入れたい人数、社宅やアパートの空き、事業所からの距離が分かれば、必要書類のご案内から始められます。