優良要件適合申告書(1-24)、6割以上の点で優良な実習実施者
技能実習の第3号を行わせる場合や、受け入れ人数枠を広げる場合は、「優良な実習実施者」であることを優良要件適合申告書(参考様式第1-24号)で示します(提出書類一覧・確認表 別紙②-2)。
技能実習制度運用要領(令和8年4月)では、6つの項目の点数を合計し、6割以上を獲得した場合に「優良」と判断するとされています。この記事は、優良要件の申告を担当する人に向けたものです。技能実習の書類の書き方シリーズの12回目です。

1 技能等の修得等に係る実績(最大70点)
いちばん配点が大きい項目です。直近3技能実習事業年度(4月1日〜翌年3月31日。申請日の属する年度は含まない)に技能実習を修了した人の、技能検定や技能実習評価試験の合格率などで計算します。
- Ⅰ:第1号修了者の基礎級程度の学科・実技の合格率
- Ⅱ:第2号・第3号修了者の3級・2級程度の実技の合格率(2級は1.5倍で計算するなど、式が様式に書かれている)
- Ⅲ:3級・2級程度の学科の合格者
- Ⅳ:技能検定等の実施への協力の実績
分母からは「やむを得ない不受検者」を除き、合格率の小数点以下は切り捨てます。申告書には、別紙「受検技能実習生名簿」を必ず付けます。
2〜6の項目
2の体制は、技能実習指導員全員と生活指導員全員の講習受講です。受講者全員の受講証明書の写しを付けます。
3の待遇は、第1号技能実習生の時間当たりの賃金と最低賃金の比、第2号・第3号への移行時の昇給率、宿泊施設の個室の確保などです。小計は最大10点です。
4の法令違反・問題の発生状況は、改善命令の有無、失踪者の割合(過去3年以内に受け入れを始めた技能実習生の総数で割る)、責めによるべき失踪の有無です。点数がマイナスになることがあります。
5の相談・支援体制は、マニュアルの策定と周知、母国語で相談できる相談員の確保、実習先変更による受け入れ、実習先変更支援のポータルサイトへの登録です。
6の地域社会との共生は、日本語学習の支援、地域社会との交流の機会、日本の文化を学ぶ機会です。小計は最大10点です。
優良を保ち続ける
運用要領は、一度「優良」と判断されたあとも、6割以上の点数を保ち続ける必要があるとしています。合格率が下がり6割を下回れば、優良な実習実施者として計画の認定を受けられなくなります。
様式の図解:どこに何を書くか

- 施行規則第15条の基準に適合することを申告する文
- 項目・点数・内容の欄の並び
- Ⅰ 技能等の修得等に係る実績:直近3技能実習事業年度(申請年度を含まない)の検定の合格率などから点数を出す
出典:外国人技能実習機構「参考様式第1-24号 優良要件適合申告書(実習実施者)」記載例📄 外国人技能実習機構の資料(PDF)を加工して作成
記入例:合格率の計算(架空)
| 項目 | 数字の例(架空) | 計算 |
|---|---|---|
| 第1号修了者 | 10名 | ― |
| やむを得ない不受検者 | 1名 | 分母 10 − 1 = 9名 |
| 基礎級の合格者 | 9名 | 9 ÷ 9 × 100 = 100% |
| 指導員の講習受講 | 在籍3名のうち3名 | 受講証明書を3名分付ける |
| 第1号の時間当たり賃金 | 最低賃金の何%か | 賃金 ÷ 最低賃金 × 100 |
点数は、運用要領の点数表で確かめます。
受け入れ企業がすること
優良要件の点数は、日頃の取組で決まります。指導員・生活指導員に講習を受けてもらい、技能検定の受検を計画どおりに進め、日本語学習の支援や地域との交流を続けて、記録と証明書を残します。会社の義務の全体は、技能実習で実習実施者がすることにまとめています。当組合(MOOZ)は監理団体として、点数の計算と添付書類の確認をお手伝いします。
よくある間違い
- 申請日の属する年度を、直近3事業年度に含めている
- やむを得ない不受検者を分母から除いていない
- 受検技能実習生名簿(別紙)を付けていない
- 講習受講の証明書を一部の人の分しか付けていない
- 3と6の小計が、上限の10点を超えている
出す前のチェックリスト
- □ 直近3事業年度の範囲を正しく取ったか
- □ 合格率の計算式を様式どおりに使ったか
- □ 受検技能実習生名簿と受講証明書を付けたか
- □ 合計点が6割以上か
第3号や人数枠の拡大を考えている会社は、当組合にご相談ください。これまでの受け入れ人数、技能検定の合格の状況、指導員の講習受講が分かれば、要件の確かめ方からご案内できます。