技能実習は半年で891人増、特定技能は5万3,960人増
技能実習の人数は、この半年でほとんど増えていません。出入国在留管理庁(入管庁)が2026年10月16日に公表した資料では、2026年6月末の技能実習は45万7,509人で、前年末から891人増でした。
同じ期間に、特定技能は5万3,960人増えて44万4,256人になりました。
関係が深いのは、毎年続けて技能実習生を迎えてきた工場・介護施設・ホテルです。来年春以降の採用をどの制度で行うか、年内に決める時期に来ています。
出典:出入国在留管理庁「令和8年6月末における在留外国人数について」(2026年10月16日)
🔗 出入国在留管理庁のページ
半年で増えた人の3人に1人は特定技能でした
在留外国人の総数は428万1,026人で、前年末より15万5,631人増え、過去最多を更新しました。そのうち特定技能の増加分が5万3,960人で、増えた人のおよそ3人に1人にあたります。
在留資格別では、永住者、技術・人文知識・国際業務、留学に続いて、技能実習が4位、特定技能が5位です。
ただ、4位と5位の差は1万3,253人まで縮まりました。前年末には6万6千人ほどの差がありました(前年末の数字は、公表された増減から当組合が逆算したものです)。今のペースが続けば、次の公表で順位が入れ替わってもおかしくない差です。
技能実習の人数が横ばいになった理由は、今回の資料には書かれていません。新しく来る人と、修了して帰国したり別の在留資格に移ったりする人が、ほぼ同じ数だったということです。

これから何が変わるのか ― 技能実習の入口は2027年6月30日で閉じる
入管庁の「育成就労制度Q&A」によると、技能実習に代わる育成就労制度は、現時点の情報では2027年4月1日に始まります。
施行日にすでに日本にいる技能実習生は、認定された計画のまま実習を続けられます。新しく技能実習生を迎えられるのは、2027年3月31日までに計画の認定申請をし、原則として2027年6月30日までに実習を始める人までです。
つまり、技能実習の人数はこの先、増える材料が少なくなっていきます。今回の「891人増」は、その入り口が狭まっていく途中の数字として見ておくのがよいと、私たちは考えています。
出典:出入国在留管理庁「育成就労制度Q&A」(2026年10月15日更新)
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影響が大きいのは、毎年続けて受け入れてきた会社です
いちばん影響を受けるのは、毎年1回、同じ時期に技能実習生を迎えてきた会社です。とくに弁当・惣菜・水産加工の工場や介護施設で、5名以上をまとめて受け入れている会社は、計画の立て方が変わります。
当組合に寄せられる相談でも、2026年9月からいちばん多いのが次の質問です。
「技能実習で今入れるか、2027年4月の育成就労を待つか」
選び方は大きく3つです。技能実習で最後の受け入れをする、育成就労の開始を待つ、すでに日本にいる特定技能の人を採る。
3つ目について、1つ注意があります。特定技能の人は、同じ分野の中なら転職できる在留資格で働いています。人数が増えても、自社に来てくれるとは限りません。給与や寮、職場の様子を比べて選ばれる側に、会社が回るということです。
ミャンマーは半年で2万9,035人増えました
国籍別の7位はミャンマーで、2026年6月末に21万1,602人でした。前年末から2万9,035人増えています。
上位10か国・地域のうち、前年末からの増え方を割合で見ると、ミャンマーは約15.9%で、いちばん大きい水準でした(公表された人数から当組合が計算)。インドネシア(約15.6%)、ネパール(約11.2%)が続きます。
在留資格ごとの内訳は、今回の発表文には載っていません。そのため、どの制度で増えたかまでは、ここでは書きません。
当組合はミャンマー人材を専門にしています。特定技能1号は、日本語能力試験N4かJFT-Basicの合格が在留資格の要件です。技能実習には日本語の法令上の要件がないので、入国前に何を教えているかで差が出ます。提携先の日本語学校からは、配属前から毎月、日本語と生活態度の成績表が届きます。
年内に会社が決めることは、来年春の採用をどの制度で行うかです
MOOZ事業協同組合(三重県津市)では、技能実習で迎えるなら、2026年のうちに面接まで進めることをおすすめしています。面接から入国までには時間がかかり、2027年3月31日の申請期限から逆算すると、余裕は多くありません。
育成就労を待つ場合は、受け入れたい業務が育成就労の分野に入るかを先に確かめてください。分野ごとの運用要領は、10月時点でまだ出そろっていません。
どちらを選ぶ場合も、先にやることは同じです。今いる実習生の修了月を、一覧にすることです。
多人数を受け入れている会社ほど、修了の時期がそろって、一度に人が抜けるおそれがあります。修了月が分かれば、特定技能に切り替えて残ってもらう人の相談と、次の受け入れの時期を、同じ表の上で考えられます。
ご相談のときは、次の3つを教えてください。
- 業種と、任せたい作業
- 来年迎えたい人数と、今いる実習生の修了月
- 寮の部屋数(何名まで入れるか)
初期費用と月額の監理費は、人数と職種を伺ったうえで実額でお伝えします。受け入れは2名からです。三重県・東海地方を中心にご相談を受けています。
MOOZ事業協同組合
MOOZ公式サイト
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